一番くじ事件のその翌日。僕はまたコンビニ巡りをしていた。今日はご飯禁止の十字架は背負っていない。むしろ、彼女にもくじを引くことは言っていない。「コップがほしかった」の発言に無性に腹が立ったので、なんとしてでも引き当ててやろうと思ったのだ。まずはコンビニ探し。やはり売っているコンビニはなかなか無い。もう諦めようか、そんな時目に入ったコンビニ。ここだ・・・僕は15分後に控えた大事なお客様との打ち合わせの前に走ってコンビニに入った。ATTAそこには紛れもなく、東海オンエア 一番くじが売っている。「4枚ください」僕は慣れた手つきでくじを引く。どうだ。またやってしまった。最早ステッカーしか引き当てることができない方が難しいのではないかとすら思ってしまう。僕は彼女に電話した。「D賞だったわ」彼女はまた、僕に言う。「コップは?」なんで?なんで喜ばないんだよ。フィギュアだぞ?僕はD賞のフィギュアを当てているんだぞ?「コップは無かったよ」残りの枚数も、残っている景品も見てはいないが、この僕がコップを引き当てれないのだから、おそらく残っていないのだろう。いやいや、コップよりフィギュアの方が上だから、普通に。念の為、彼女に売っているコンビニの位置情報を共有し、打ち合わせ時間が迫っていることに気づき、車を走らせる。____数時間後彼女は“あの”コンビニにいた。そして僕たちはなぜか電話をしていた。「あと8枚だってさ~。全部お願いします!!」彼女目当てのコップが残っているかも確認せず残りのくじを全て買う。彼女はラストワン賞に狙いを変えていた。「えへへ。ラストワンゲットできたぁ」楽しそうな姿が目に浮かぶ。なぜかくじを全部めくることになっているその現場は間違いなく後ろに行列ができているのだが、彼女は店員さんと楽しそうに開封の儀を行っていた。内心、僕、電話している意味ある・・?と思ったが、ここで切ってしまうと後からまた何か言われて腹が立つので仕方なく繋いでおこう。「あっっ!コップ!!!私、これが欲しかったんです!!」ああ、電話繋いでおいてよかった。店員さんに嬉しそうに報告する彼女。僕は目頭を押さえ、「よかったね」と言った。聞こえていないようだった。ここでもう一つ、僕のツイている出来事を発表しておきたい。僕が引き当てたタオルは合計5枚。同じタオルが5枚。「これしかないです」と大被りしたのだ。「洗い替えできるね」と渡したが、彼女はすぐさま、このタオルを配る人リストを作成していた。とことん失礼なやつだ。こうして、狙いのコップと、ラストワン賞をゲットした彼女は大満足で帰っていった。改めて言う。僕はとても運がいい。終わり